李山丹南山神

古代の先住民族は神は高いところにあるという信仰をもっていました。それは、「より高い天から神が降り、高いところに宿る」という考えからきたものです。そのような考えから高い山に対する信仰心が生まれ、山の姿や樹木や岩石などに神が宿る姿を求めました。やがて人々の生活が農耕社会に移行するにしたがって天候を支配したり、耕作に必要な水を与えたりする山を神として仰ぐようになりました。

この「李山丹南山神」が建立された万延元年(1860年)には、前年の干ばつで米価が高騰し餓死者が出たという記録が残っています。1833年の「天保の大飢饉」以降7年間で6度も凶作が続いた経験から、五穀豊穣と子孫繁栄を願う集落の人々の思いが「山の神・田の神」としてこの地に祀ることになったと思われます。

150年前に集落の繁栄を願い、地元の人々によって祀られた「李山丹南山神」。その鎮守を守ってきた樹木は長い歳月を経て姿を変え、以前は畏敬の念を込め「鬼の木」と呼ばれ、近年その姿から親しみを込め「トトロの森」と呼ばれるようになり、全国的な話題となっています。


トトロの森とは?

たくさんの木で出来ています。・・・・・ 大小18本の杉の木とケヤキの木、3本の桜の木で「トトロの森」は出来ています。背の高い2本の杉の木が耳、桜の木が尻尾になって、春先にはピンクに染まり可愛らしさに文字通り花を添えます。

巨体です。・・・・・ 森としては小さな森ですが、それでも胴回り約80m、直径約25m、高さ30mとかなりの巨体です!!遠くからでも「トトロ」に見え、季節により葉の色を変え、多様な表情をご覧いただけます。

どうぞギャラリーでご覧下さい。

トトロの森を守る会 代表

米沢と南原地区の歴史

山形県の一番南に位置する米沢市。山形県の母なる川「最上川」の源流にあたる吾妻山のふもとに南原地区は位置しています。米沢は歴史も古く、特に上杉藩時代の遺跡・偉功は、ここ南原地区にも沢山ございます。
また、白布高湯温泉や秘湯と言われる大平温泉があり、その大平温泉へと向かう道沿いに、李山丹南山神「トトロの森」はあります。この南原地区の歴史をご案内します。

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